離婚協議書の作成と公正証書化の重要性：行政書士が行うサポート③ | 行政書士は大阪市天王寺区の藤原祥男行政書士事務所 | ブログ

離婚協議書の作成と公正証書化の重要性：行政書士が行うサポート③
【公正証書化のメリット】
離婚協議書を公正証書としてまとめることには、いくつかの重要なメリットがあります。

まず第一に、公正証書にすることでその内容が法的に強力な証拠となるという点があります。公正証書は公証人によって作成されるため、内容が確実に証明されます。これにより、後に協議内容についての不正確さや誤解が生じた場合でも、信頼性のある証拠として扱われることになります。

次に、子どもに対する養育費や財産分与など、具体的な内容が文書として明記されるため、双方の権利と義務が明確になります。これにより、後にトラブルが起こる可能性を大幅に減少させることができます。

さらに、公正証書には強制執行認諾文言が盛り込まれる場合が多いです。これにより、約束の履行がなされない場合には、裁判を経ることなく、直接相手方の財産に対して強制執行が可能となります。つまり、養育費の支払いが行われない場合などに、迅速に対応できるという大きな利点があります。

また、公正証書は公的な文書であるため、第三者（金融機関など）に対してもその信頼性を担保することができます。たとえば、ローンの名義変更や、銀行口座の開設時に必要な書類としても利用可能です。これにより、離婚後の新生活をスムーズに始められる基盤が整うことになります。

もちろん、公正証書を作成するには専門的な知識が求められます。そのため、行政書士などの専門家によるサポートを受けることで、より安全に、かつ適切な手続きを行うことが可能となります。専門家は、法的な知識を元に、最も適切な内容での協議書を作成し、公正証書化までのプロセスをスムーズに進めてくれます。

最後に、公正証書は感情的な対立を極力避ける手段ともなります。離婚というネガティブな状況において、相手との話し合いを円滑に進めるためには、明確なルールを持つことが不可欠です。公正証書化されたものをベースにすることで、互いに冷静に協議を進めることができるでしょう。

以上のように、離婚協議書の公正証書化には多くのメリットがあります。このプロセスをしっかりと踏むことで、離婚後の生活をより豊かに、安心して送ることができるでしょう。